古代の謎が解けるかも! 宮内庁の「陵墓参考地」調査解禁

宮内庁が2016年度から、歴代の天皇や皇族の陵墓について、従来は宮内庁単独で実施していた保全管理に伴う調査を、陵墓のある地元自治体の教育委員会や考古学者に協力要請する方針を固めました。

天皇や皇后の墓所を「陵(りょう・みささぎ)」、皇族の墓所を「墓」と言い、合わせて陵墓と呼んでいます。全国にはこの陵墓と、陵墓と思われる古墳・墓所を宮内庁が指定した「陵墓参考地」というものがあり、北は山形県から南は鹿児島県まで、1都2府30県にわたって460箇所・898基あります。

基本的に、これらの陵墓・陵墓参考地は立ち入り禁止。宮内庁が管理しているので、調査は宮内庁の許可が必要ですが、ほとんど許可されたためしがありません。なので、学術的にはこれらの調査は手付かずで、ほとんど知られていないというのが実情です。

今回宮内省が方針転換したのは大きなことですが、以前から考古学の研究者の間で指摘されていたことが反映された、と言えます。

陵墓の保全管理に伴う調査をするにあたって、宮内庁単独ではどうしても人手と予算が限られてしまう為、古墳など古代の墓について豊富な知見を持ち合わせていない人が作業してしまう……ということがあったのです。そして、本来の目的は「陵墓を保全する」ことなので、本格的な学術調査をする時間的・予算的な余裕もありませんでした。

周りに豊富なノウハウを持った研究者がいるのに、その協力を仰がないのはもったいない、と、ようやく宮内庁も重い腰を上げたということなんですね。
 今後は地元の教育委員会と共同で調査を行い、出土品など調査結果についても一般に展示・公開する方針とのこと。今まで神秘のベールに包まれていた陵墓に隠された「古代の謎」が明らかになり、様々な新発見も期待されます。

早くも古代史クラスタでは「古代史の空白を埋める発見があるかも!」と期待にあふれた反応が相次いでいる様子。どんなものが出てくるか……ワクワクしますね。

記事提供元:おたくま経済新聞
記事URL:http://otakei.otakuma.net/archives/2016033105.html

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